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執筆者の写真Avalon

英検準一級直前対策について

更新日:2019年9月1日


6月初めに英検の一次試験がありますね。


当塾からも高校二年生の生徒が2人、準一級に挑戦します。


2人とも今年の1月に2級に受かったばかりですので、かなりチャレンジングな挑戦であることは間違いありませんが、準備さえしっかりできれば、十分に勝算はあると思っています。




では、一ヵ月と言う限られた時間でどのように対策するか?私なりの考えを述べたいと思います。




英検準一級(1級、2級、準2級、3級も同じ)の一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングの3パートから成りますが、短時間で最も点数を上げやすい、つまり「コスパがいい」のは、ライティングだと思います。


二つ理由があります。


一つは、英検のライティングの場合、模範解答の型がほぼ決まっている為、その型さえ覚えてしまえれば、まずもって大減点されることはないからです。型どおりに書くことができ、かつ文字数制限を守っていれば、最低でも6割程度は取れると思います。あとは、文法や語彙に気を付けて、余計な失点を減らすことが重要でしょう。


二つ目は、出題される可能性のあるトピックの予測が立てやすいということです。準一級のライティングでは、時事問題や社会問題が非常によく出題されますが、その中において、人種や宗教といったセンシティブなトピックは除外されますので、出題者としても問題に使用できるトピックは自ずから限られます。ここから、直近三回で選ばれたトピックを除外して考えると、想定される分野はかなり絞り込むことができるはずです。特に、試験前一ヵ月間に限っては、新聞やネットニュースなどを意識的に読むようにして、周辺知識を広げておくことも構成点や内容点での高得点を狙う為に役立つでしょう。


上記が、私がライティング対策を一番にお勧めする理由です。



ライティングの次にコスパがいいのはリスニングだと考えます。

より正確に言うと、リスニングの大問1、会話形式の問題については、比較的短時間の対策で、効果的に伸ばすことができると考えます。


その最も大きな理由は、二人(以上)でやり取りされる会話文は、一人が1つの文章を延々と読む説明文形式のものと比較して、話される単語数当たりの情報量が圧倒的に少ないからです。したがって、仮に会話の一部が聞き取れなかったとしても、前後の内容から何を言ったのかを推測することが比較的容易なのです。


また、英検で出題される会話文のシチュエーションは、オフィス、レストランなどそれほど多くなく、覚えるべき決まり文句が限られているため、対策が容易であるというのも理由の1つです。


大問1で12問中10問取れれば、仮に大問2と3の正答率が17問中8問だったとしても、全体としては62%の正答率を確保できます。




最後にリーディングですが、身も蓋もないことを言ってしまいますと、一ヵ月で爆発的に点数を伸ばすということは考えにくいと思います。


語彙ひとつをとっても、準一級で出題される単語は、数・質ともに二級のものよりも、かなりレベルが上がります。


例えば、高校生がよく使っている単語帳「ターゲット1400」の単語を全て記憶していたとしても、リーディングパート大問1の語彙の問題における正答率は、よくて6割~7割程度になるのではないでしょうか?


そして、一般の高校2年生で「ターゲット1400」を完璧に覚えている人はそう沢山はいないと思います。(私見です。もし違っていたらごめんなさい。)



出る順パス単準一級



ただ、英検の場合(大学受験もそうかも知れませんが)、重要なのは、満点を取ることでも、リーディング・リスニング・ライティングその全てにおいて受験者平均を上回ることでありません。目標はただ一つ、3パートの総合CSEスコアで、合格ラインを一点でも上回ることなのです。


もし、現時点で語彙力に大きな不安があったとしても、残りの一ヵ月の間にしっかりと単語を暗記すれば、語彙問題で6割程度の正答率にもっていくことは十分可能でしょう。仮にリーディングパート全体の素点得点率が6割を少し下回る位であれば、残りの2パートで挽回することは十分可能だと思います。



英検のCSEスコアは、協会が受験者の正答率を統計処理して計算しますので、素点ベースで何割取れば合格できるのか、ということは一概には言えません。あくまで経験則的に申し上げると、全体で6割程度の正答率であれば、当落線上に乗ってくるのではないかと思います。仮に、落ちたとしてもスコアバンド-2くらいまでには入ると思います。


同じ不合格でも、合格ラインをあまり大きく下回ってしまうと、次回またチャレンジしようというモチベーションがなかなか持てないものです。


ギリギリで落ちると、もちろんそれはそれで悔しいものですが、勉強したことによる実力の伸長は実感できるはずです。


準一級に限りません。どの級を受験される方も、一次試験まであと一ヵ月ありますので、是非とも最後まで「あがいて」みてください。隙間時間を使って、一つでも多くの単語を覚えてください。




きっと努力は裏切らないと思いますよ。


I wish you all the best!




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